Blossoms - fulfilment
2025
- City
- Tokyo
- Role
- Producer
「Blossoms – fulfilment」は、ナイル・ケティングが天王洲の倉庫空間にあわせて展開する、日本初公開のパフォーマティブ・インスタレーションです。ケティングはこれまでの活動の中で、倉庫を再活用したリハーサルスタジオやトレーニングスペースを何度も利用してきました。この経験から彼は倉庫を単なる物流の拠点ではなく、表現を磨くための場、つまりアイデンティティが繰り返し再編される場として捉えています。本展の会場である寺田倉庫G3-6Fは、かつての倉庫としての趣を残しながら、いまでは多様な表現が生まれる場となっています。本作では、会場の歴史と自身の解釈を対話させながら、身体が訓練、編集され、やがて「商材化」される過程を表現します。 あらゆるものが価値へと変換される現代において、歌舞伎における「サクラ」や西洋オペラに見られる「Claque」(拍手や歓声を上げるために雇われた鑑賞者)といった歴史に着目し、現在も特権的な意味を付与されている「鑑賞」という行為を、儀式的な行為として提示します。ケティングは独自の芸術的言語を通じて、現代における私たちの身体の意味と、そこに課された機能を深く問い直します。 本作のパフォーマンスは展示空間にとどまらず、会場外へと広がり、都市空間を巻き込みながら展開します。この都市への拡張は、鑑賞行為そのものを新たな感覚の枠組みに置き換え、観客の知覚を揺さぶる体験を生み出します。
ギャラリー



主催
寺田倉庫